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0から1へーー仮面の歴史

とうとう公式発表されました。令和初のTVライダー、ゼロワン。

 

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情報がまだまだなので内容はなんとも言えませんが……今回のゼロワンは仮面に「仮面らしさ」が感じられますね。お面っぽくないですか?これ。

 

特撮だからもちろんスーツなのですが、仮面って異形の存在を表現(そして隠蔽)する手段だった。本来のイメージはきっと真とかの方が近いはず、と勝手に思ってますけど。

 

 

真・仮面ライダー序章
 

 



 

ライダーマンが微妙な立ち位置にいたのは、人間の部分が露出していることが決定的に違うからですかね。あれこそ第一印象は「マスク」なのに、そこに違和感を感じてしまうパラドクス。

 

 

仮面ライダー レジェンドライダーシリーズ16 ライダーマン

仮面ライダー レジェンドライダーシリーズ16 ライダーマン

 

 

 

仮面ライダーの仮面には「涙ライン」なるものが存在していて、これは異形となってしまった悲しみが表されている、というそこそこ有名なトリビアもあります。

 

 

第1話「怪奇蜘蛛男」

第1話「怪奇蜘蛛男」

 

 



 

涙ラインは「フォーゼ」で無くなったりもして、いよいよ仮面と分けられないという悲しみが枠から外れていった。仮面が変身者と明確に分けられるようになった。

今までは仮面と人は不可分だったけど、平成の龍騎ファイズあたりから変身者とライダーは意識して分けられるようになりましたね。こっちの方が本来の「仮面」に近いのかも。誰でも「ファイズドライバー」を使えば「ファイズ」になれるっていう。

 

 

 

さっきから色々貼り付けてるけど、改めて特撮の仮面ライダーというシリーズがおもちゃから離れることはないって前提の確認になりますね。

おもちゃから離れることはないから、その枠の中で色んな試みが生まれる。子どもにおもちゃを買ってもらうには、「ベルト」と「変身者」は分ける、仮面の仮面化が進むわけです。

 

平成の総決算を真っ向から成さんとするジオウの後にやってくるゼロワンは、まさに新時代の幕開け。当初から居る女性ライダーは昨今の潮流を汲んだ新しい流れの象徴ですね。専門家を呼んでAIを扱う即時性たるや。数式監修を呼んだ大森Pらしさなんでしょうか。

スタッフの布陣もすごい。エグゼイドのプロデューサー&脚本に、BGMはゴーストの坂部さんとは。ゴーストの闘魂のBGMはマジで良いので観たことない人も是非というレベル。

 

 

女性ライダーもそうですが、「仮面」が仮面であるためには、どんな人も被れるものである必要がある。じゃあこの力は何のために存在するのか?仮面をかぶることで力が出る、その力は目的を果たすためのもの。

ゼロワンの主人公は「世界最強の社長」を目指すため。ジオウは「最高最善の魔王」になるため。エトセトラ。

 

設定的には似た雰囲気を醸し出す「ファイズ」では、目的をはっきりとさせずに群像劇を描いた。むしろ、主人公が目的を見つけるまでの物語だったと締めくくっても良い。

けど、新時代のゼロワンではきっとそれは目指されない。僕が新しさをひしひしと感じるのは、目的があってそれを成し遂げるために仮面が被られるということ。ゼロワンの仮面のお面らしさもそんな意味があるんじゃないか、とか。

とにかく楽しみです。