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「ぼっち・ざ・ろっく!」キャラクター別におすすめのアルバムを紹介したい

こんにちは、邦ロックおじさんです。今回はアニメ放送も終わってみなさんの中の「ぼざろ」解像度も高まっていると思うので、一旦整理する意味も込めて(?)結束バンドの各メンバーにおすすめしたいアルバムを紹介しようと思います。要するに「ぼっちちゃんを好きな人におすすめしたいアルバム」ではなくて、「ぼっちちゃんに俺が個人的に勧めたいアルバム」です。ついてきてますか?それでは。

 

①後藤ひとり→「Loveless/ My Bloody Valentine(1991)」

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https://open.spotify.com/album/3USQKOw0se5pBNEndu82Rb?si=chai4KUaT9WcVwz0ztoVlg

なーにが『後藤ひとり→「Loveless/ My Bloody Valentine(1991)」』だ、書いてて急速に恥ずかしくなってきた...。まあいいか。ぼっちちゃん、ずっと俯いてギター弾いてるから既にシューゲイザーと言えばシューゲイザーなので、こちらシューゲイズの金字塔的作品を。邦ロックおじさんと名乗っておきながらいきなり邦楽ではないが、マイブラなんて邦ロックみたいなものだからまあいいでしょう(暴論)。最近サブスク配信も復活してだいぶ聴きやすくなったしね

シューゲイズは轟音の中で周囲との関係性が遮断され、暴力的な音の渦中で孤独に浸り続けるような音楽だから(マイブラの全盛期のライブでは客に耳栓が配られたという... )、ぼっちちゃんの音楽的な、精神的な方向性とも噛み合っている部分は大きいと思う。生温いギターロックを飛び越えて深遠たるノイズの世界へようこそ。バイト代はすべてよくわからんヴィンテージのエフェクターにつぎ込んでください。高1でLoveless聴いて暗闇でギター弾いてたら将来的にマジで訳わからんノイズにまで到達しそうですね。

このアルバムをしゃぶり尽くした後は、3枚目「mbv」を経由してさらなるノイズの世界を足を踏み入れるもよし、1枚目「Isn't Anything」に戻って黎明期のUKオルタナティブに肩まで浸かるもよしの一枚。

 

②山田リョウ→「ゆらゆら帝国のしびれ/ ゆらゆら帝国(2003)」

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https://open.spotify.com/album/3yrWEO3Z5Lu2IBPwx5WCkM?si=Wrchp6gwTAGVs62DcvMDtQ

俺、リョウさんめちゃめちゃ好きなんですけど、何が好きかというとリョウさんの持つ逆張り精神というか、一歩退いたオルタナティブな立ち位置というか、そしてそのキャラクターに技術が追いついている凄みというか、それをすべてひっくるめた上でまだまだ高校生らしさも残っている部分というか...。この高校生らしさの部分がリョウさん最大の魅力で、逆張り精神を発揮しつつもまだまだ深堀りしきれていないお年頃のはずなので、リョウさん多分だけどゆら帝の曲「夜行性の生き物三匹」しか知らないと思う。

このアルバム、「夜行性の〜」以外の曲は全然ポップじゃないゴリゴリのサイケなのだけど、リョウさんはドヤ顔でその良さをバンドメンバーに語っていて欲しい。完全に自分語りなのですが、俺も高校2年の時にゆら帝の「Sweet Spot 」と「しびれ」の2枚を借りるも全く理解できず「夜行性の〜」と「タコ物語」だけを聴いて過ごしていました(その後ライブ版の「無い!!」を聴いてどハマリするまでワンセット)。でもリョウさん案外ロック聴いてて「しびれ」も履修済みだった場合は元ZAZENBOYSベーシスト吉田一郎不可触世界のソロアルバム「あぱんだ」か、ジャパニーズサイケの影響を色濃く受け継いだ新進気鋭のロック・プロジェクトbetcover!!の「時間」あたりもおすすめです。どちらもアバンギャルドでありつつポップさを忘れない至高のアルバムです。

 

③喜多郁代→「17歳/ Base Ball Bear(2007)」

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https://open.spotify.com/album/3gQ1H54c3VDulpTPBPs4qe?si=N_1vV4XYTRmnfSP02jcgVQ

俺にとって、あるいはぼっちちゃんにとって、そして文字通りクラスの片隅でウォークマン片手にマイナーなバンドを聴きかじっていたみなさま方にとって、ロックは陰キャに寄り添うものであったと感じるのと同じくらい確かに、ロックは陽キャのものでもあるのだ、間違いなく。俺の高校にも喜多ちゃんみたくスクールカースト最上位だけど俺みたいな陰の者にも優しく手を差し伸べてくれた人がいて、一緒にビレッジマンズストアのライブを最前列で見に行ったことはいい思い出だ(ここ自分語り)。彼と俺が対等に話すことのできる唯一の話題がロックであり、そう考えればロックは正しくすべての若者にとっての、17歳にとってのものなのだなあと、「ぼざろ」のアニメを観ながら思い出したりしていた。

そういう意味でBase Ball Bearはポップ・ロックでありつつオルタナティブサウンドの参照を正しくおこなっているバンドなので、喜多ちゃんにとってサブカルチャーの扉を開けながらも耳触りのよいギターロックとして入門できるアルバムだと思う。流行りのバンドに少し飽きたらたまに聴いてみてほしい。ベボベならカラオケで歌っても大丈夫だと思うよ。だって17歳なのだから。いやまだ16歳か...。ちなみに、当時高校生の俺にとってベボベは爽やかすぎて聴けませんでした。

 

④伊地知虹夏→「ゲット・アップ・ルーシー/ THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(1997)」

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https://open.spotify.com/album/2NTnOSoeIzooHWa1xvEqS9?si=q9ETjf-fSh2cYcv-u3GNWg

アルバムではなく、正確には4曲入りのシングルですが。実際の話、ドラムが日本一カッコいい一枚を挙げてと言われたら俺はこのシングルを選びます。これかナンバガの「SAPPUKEI」。どちらもドラマーの方々にぜひぜひ聴いてほしい音源となっております。虹夏ちゃんはメロコアとか好きそうなのでよりプリミティブなロックサウンドを追求したミッシェルは絶対にハマるはず。メジャー志向が強い(?)虹夏ちゃんはブランキーというよりミッシェル派だと思う。知らんけども。

パンクの本場ロンドン、ヴィンテージ機材を用いて録音された乾ききった冷徹なサウンドが曲全体に緊張感を及ぼしていて本当に最高です。金属音のごとく響き渡るギターと呼応するタイトなスネアがまさしくパンク。日本のロックサウンドでここまで乾いたドラムを聴ける曲はそうそうないですよ。そもそも、ミッシェルという国内でほぼ最初期にオルタナティブなロックサウンドを鳴らしたロックバンドがロンドンでレコーディングすることの意味合いってすごくて、まさしくセックス・ピストルズやダムドなんかが体現した初期衝動への回帰を再生産できる日本で唯一のバンドだったわけですよ、ミッシェルは。それでいながらスタジアム・ロックとしても通用するスケール感を持ち合わせたバンドってそうそう出てこない。4曲め「深く潜れ」と、それに至るゲット・アップ・ルーシーから続く3曲の一分の油断も許さない楽曲構成がまさに、ロックの真髄に向かい一直線に「深く潜れ」と言わんばかりの... 

すみません、こういうマニアックな話をして虹夏ちゃんに静かにドン引きされたいだけです。ドン引きしてください

 

おまけ・廣井きくり→「南蛮渡来/ 暗黒大陸じゃがたら(1982)」f:id:team-hanagami:20230106221816j:image

https://open.spotify.com/album/06CQSLiudOD81pX2DoQnyB?si=MkZH7rsJQQ6QzI2_5Qxi0w

ロックって、「邦ロック」なんて言葉が普及するより前は陽キャとか陰キャとかじゃなくて完全にアングラなこわ〜いお兄さんお姉さんたちが携わっていた音楽だから(80年代初頭のインディーズブーム)、暗黒大陸じゃがたらを中心としたムーブメントときくりさんのハチャメチャなキャラクターって呼応する部分がかなり多いと思う。

というか、きくりさんはじゃがたらなんて既に聴いててなんならめちゃめちゃ詳しそうなので、俺がきくりさんのおすすめのアルバムを聞いてみたいです。あぶらだことか、有頂天、もしかして裸のラリーズなんかも詳しいかもしれない、きくりさん......。

きくりさん年齢不詳だけど俺より年上だろうから俺が見れなかったライブもたくさん見れてるはず(でも星歌さんよりは年下なんだよな)。一晩中俺ん家で好きな音楽をかけ続けながら好きな音楽の話をし続けたい

 

おわりです

すみません。俺、こういう話ならあと4本は記事かけそうなんですけど、どうしたらいいですか?次回は「結束バンドのメジャー1stアルバムの制作についてほしいプロデューサー3選」の記事でお会いしましょう

かしこ