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深夜の副都心を歩き続けた男たちの記録

冬も本番に差し掛かりつつある気もする11/27。俺は実家に帰ったついでに下北沢で音楽ライブを観ていた。コロナ禍以後二度めのライブで、ようやくライブカルチャーも平常運行に戻りつつある。

 

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ライブ後、高校時代の友人二人と駅前で合流。一人はつい先週一緒に沖縄行った気もするが、まあ気のせいだろう(国道逆走して米軍基地に突入しかけた時はマジで生きた心地がしなかったが…………………)。そういえば、沖縄ではずっとカーステレオで電車内とかで絶叫する奇人の動画を再生しながら海沿いの道を走っていた←最悪のロードムービーの一場面?

一緒に沖縄行った方の名前はヨシカワ(去年のクリスマスに長年付き合ってた彼女に"倫理観がないから"という理由で振られて以来、バイトもせずに人生のほとんどの時間を「合コン」と「パズドラ」に費やしている最悪の人間。倫理観がないのでいまだにマスクを付けたがらない)で、もう一人は魚雷くん(浪人時代から勉強嫌いということで名を馳せ、一説では予備校時代の合計勉強時間は五時間に満たないと言われている。久しぶりに会ったらサラッと留年していた)という。

ヨシカワは倫理観がないので会った瞬間満面の笑みで「魚雷くん留年したって~~~~!」って大声で駆け寄ってきた。

そのまま3人で下北沢のなんとかっていうそこそこ有名らしい居酒屋へ。なんか名物みてーなもんがあるらしくみんな写真とってたけど俺たちはそこそこどうでもよかったので一枚も撮らなかった。

ヨシカワは世界で2番目に酒に弱い(一位は、ヨシカワの母親)ため、2杯くらい飲んだら「俺先週あそこの席で合コンしたんだよね~~!」しか言わなくなったので早々に退店しそのまま深夜の街へ。このとき既に俺は終電がない。

下北沢の街は時短営業かなんか知らんが静まり返りつつあるので行き場をなくした俺たちは渋谷方面へ歩く。

道中魚雷くんがトイレに行きたいというとヨシカワが「俺いいトイレ知ってるゼ」と言うのでついていくとバチバチに普通のアパートで、表札の名前がFANZAのロゴステッカーで隠された部屋を開けると知らん男がハンバーグ焼いてた。

その男は俺たちの間で公序良俗に反する渾名で呼ばれているヨシカワの友達で、東大生でありながら驚異的な不注意を誇るために数多くの伝説を残しており、度々ヨシカワからこの男の生態がLINEで送られてくる。

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他にも、書類の文字数が足りなかったせいで留年するなどエピソードに関しては枚挙にいとまがないのだが今回はこの程度にしておこう。

男はハンバーグ焼きながら「いや、トイレ借りに来ただけかい!」と明らかにイジられまちの突っ込みをしてきたが、マジでトイレ借りに来ただけなので放置してそのまま渋谷へ。


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眠らない街といいつつ道端で下半身裸でぶっ倒れているオッサンや、大量のでっけ~~ドブネズミと一緒に眠りこけている性別不詳の奴を横目にみつつ深夜営業のラーメン屋へ。俺たちの舌がぶっ壊れてるのかもしれないが、しょっぱみ以外の味を感じなかった。

午前二時過ぎ、そのままセンター街を抜け、井の頭通りを通り新宿方面へ。俺たちはこのとき本気で北区田端にあるヨシカワ宅に向かって歩いていたが、Googleマップによると二時間半かかることは黙っておいた。言ったところで俺たちに行き場などないのだから(ちなみに、俺たちの間では言いづらいことを言うときはちびまる子ちゃんの山田の物真似をしながら言わなければならないというルールがある。この時、本当に歩きたくなかったら俺は大声で「田端まで二時間半かかるじょ~~~~~~」と叫んでいたことだろう)。

道中、代々木公園を突っ切れば大幅なショートカットが可能になることに気づいた俺たちは深夜の公園に突入する。


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これが今回最大の失敗で、暗い園内で方向感覚がおかしくなり同じところを延々と回り続けたり(迷いの森)、侵入禁止のロープを見落として落ち葉が底無し沼みたく降り積もってるとこに突入し靴の中が最悪になったりしたうえ、最終でっけえ柵に阻まれて全然ショートカットできず元と同じ出入り口にたどり着くという、急がば回れの語源か?ってくらい無駄足を踏んでしまい、無駄に体力を消耗する結果となった。ヨシカワは夜の公園にテンションがおかしくなったのかずっと大声でアメリ空爆おじさんの物真似をしていた。

 

 

三十分ほど無駄に代々木公園をさ迷った俺たちは気を取り直して再び井の頭通りを新宿方面へ。

ようやくバスタ新宿前にたどり着く頃には深夜3時過ぎ。ここでも俺たちはクソバカなので15分かけて西口ヨドバシの周りを一周してたことに気づかず歩き回ったりしてた。

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道中ゲーセンに張られてた鬼滅のポスターにヨシカワはぶちギレて殴りかかろうとするのを俺と魚雷くんで羽交い締めにして止めたりした。ヨシカワはパズドラ以外のコンテンツに一切触れずに22歳まで育ってきたので流行りもののコンテンツを毛嫌いしており、特にパズドラの環境をぶっ壊してきた鬼滅の刃コラボのせいで街で鬼滅関連の広告などを見かけると見境なく殴りかかってしまう悲しきモンスターなのだ……………

↓ヨシカワは、炭治郎を"炭"、禰豆子を"豆"と呼び軽蔑している。

 


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さて、ようやく新宿駅にたどり着いた俺たちはそのまま東口方面へ抜け花園神社へ。ここ正月も来たな。あの頃のヨシカワは失恋のショックでオネエのダークエルフみたいな見た目になるほど痩せ細っていた。魚雷くんも留年してなかったし。

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(オネエのダークエルフ……ではなく1週間で4キロ痩せたヨシカワ。心なしやつれているようにも見える)

失恋した男(21)、思い出の場所で凧をあげ泣く - 鼻紙diary

 

 

区役所通り特有の黒人のキャッチをくぐり抜け(どうして黒人がキャッチなんだ?厳つすぎてついてく奴おらんだろ)歌舞伎町へ。

歌舞伎町にあるサウナで夜を明かそうと思っていたのだが、臨時休業中。俺たちはロクに調べもしないせいでこういうことが多すぎる(太陽の塔行ったら万博記念公園自体休業してた、名古屋城に行くために30分以上歩いて行ったら普通に開館時間過ぎた、沖縄の牧志公設市場に行ったら月に一度しかない定休日だった、など………)。

腰を落ち着ける場所を探すためそのまま新大久保方面へ。ハングルだらけの暗い路地を通り抜けようやく新大久保で唯一開店してたやよい軒にたどり着く頃には午前四時過ぎ。もうすぐ始発来るじゃねえか。

ヨシカワは無限の食欲があるので、普通に鉄火丼を食べていたが(俺と合流する前にもラーメン食べてたらしい)、俺は疲れはてていたので貝汁だけ頼み気づいたら眠りに落ちてしまった。

およそ1時間後、ハッと目を覚ますとヨシカワと魚雷くんはいなくなっており、俺の貝汁は何者かによって飲み干されていた。

 

チックショ~~~~~~~~~~

この後山手線三週ぶん眠り続けました。

 

おまけ

最後に、今回歩いた距離を計算してみよう。


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"行軍"?

しかも、実際のところ細々とした寄り道をしたりしたので恐らく15~16㎞を五時間近くかけて歩いた計算になるだろう。

アホすぎ。

ちなみに、正月はさらに豪華なメンバーで集まる約束をしているので、続編も期待してください。