鼻紙diary

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日記10/24~29 ①

10/24。夜の梅田を全力で走っていた。高校の友達とお互いの誕生日を祝い合うために割と急に帰省することになった。冷静に考えると男ふたりでそれをやるのはかなりキモいが毎年やってることだから仕方ない。去年も俺の方が出向いて祝い合った気がするが細かいことはどうでもいいので即決で夜行バスを予約した。終わってる文系大学生が誇れることはフットワークの軽さと睡眠時間の長さくらいなので、週末にいきなり帰省するくらい屁でもない。そういうわけで、クソ重いボストンバッグを肩にぶら下げて夜の梅田を全力疾走していた。なぜ疾走するハメになってるのかといえばそれは夜行バスに遅刻しかけているからであり、なぜ夜行バスに遅刻しかけているかといえばそれは俺が時間にルーズだからである。この日は部活が終わったあと後輩と自宅でウィクロスをやってたからなんだが、気づいたら時間がかなりヤバくなっていた。後輩はまるで責任が自分にあるかのように謝ってきたが、完全に俺が悪いからどうしようもない。代わりに俺が今後あらゆる待ち合わせに遅刻しても怒らないでほしい。

韋駄天と化した俺の駿足によりバスにはギリで間に合った。夜行バス、俺はそこまで嫌いではない。酔い止めをのみながら思う。安いとか、時間が有効活用できるとかは二の次にしても、あの雰囲気がいいと思う。何らかの夢や期待を胸に東京に向かう人々は各々が絶対に目をあわせようとしない。バスが出発するやいなや俺はイヤホンを付けて目を閉じる。何より、夜行バスほど音楽鑑賞に集中できる時間はない。今週は祝日などもあり俺の生活リズムは完全に崩壊しており夜行バスの乗車時間は生憎俺の睡眠時間とは合致していなかった。暗闇の車内で、俺は昔好きだった音楽を聴いた。昔好きだった音楽には色々なものが内包されていて、忘れかけていた思い出や感情、匂いがよみがえってきた気がした。俺はその思い出がつまった場所に帰って、思い出がつまった人たちに会いに行く。だから、俺は夜行バスが好きなのかもしれない。

朝5時過ぎ、バスは横浜へ。空は暗く、引くレベルの大雨。夏休みに帰省したときも大雨で、俺はつくづく雨を呼んでいる。雨は普通に嫌いだ。濡れるし。何はともあれ、この週末はヤバくなる予感がする。そう思いながら眠い目を擦り日記を書く。