鼻紙diary

スーパーおもしろブログ

アクセスカウンター
簡易カウンターが付きました

【ネタバレなし】打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?の公開初日に観てきた感想

今日(8/18)に公開となった『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』。

 

f:id:team-hanagami:20170818204305j:plain

あらすじ。

「もしも、あのとき…」「もう一度、時間を戻せたら…」
2017年夏、最高峰のスタッフ・キャストが、未体験の恋の奇跡を打ち上げる。

 

主演声優を菅田将暉くんが演じたことでも話題になりましたね。

早速映画館に足を運んできました。以下感想です。

 

正直に言って、この作品はアニメ映画向きの物語では無いと思いました。

それは製作が決まったときから思ってたことなんですが…

逆に言えばそういった題材でここまで質の高い映像に落とし込めたのは素直に評価すべきですね。

過剰なまでに描き込まれた背景やCGを積極的に取り入れたカメラワークで創り出す映像美はこのスタッフおなじみの技法。今作では「光」を感じさせる作画が印象的でした。

肝心のストーリーはやはり、薄い。まあ、無理に話を膨らませるよりはあそこまでドライに徹した方が良かったのかもしれません。でもあの魅力的なキャラクターたちで壮大な物語を描くというのも観てみたかった。それにしても、あの意味深なラストシーンの意味とは…

まあ、元々余り期待していなかった分、割りと素直に面白かったと思いましたよ。上映中ずっとニヤニヤしてました。予想外にラブコメしてたのも良かった。そうそう、上映4週目にもかかわらず来場者特典があったのも良かったです。

 

f:id:team-hanagami:20170818204400j:plain



テレビシリーズやOVAでおなじみのクッソくだらないミニコーナーが普通に(しかも何回も)あったのは笑った。あと新キャラの森さん(CV上坂すみれ)良かったですねえ。くすぐりプレイ好きな人は絶対観なきゃ損する。CGを積極的に取り入れたカメラワーク(スズヘッド)もますます主張が激しさを増し最高だった。あと毎度のことながら作画が(無駄に)すごい。

10周年記念のお祭りとしては最高。劇場版だからといって変に肩肘はらず完全にノリがいつも通りで安心した。劇場版ドラえもんみたいにならず安心したわ。前から応援してた作品だけにEDのスタッフロールでは感無量になりました(大嘘)。

以上、打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?の公開初日に(劇場版生徒会役員共を)観てきた感想でした。

 

 

生徒会役員共* Blu-ray BOX
 

 

                                   

 

 

 

 

 

                             この辺にスズ↓

新時代のポップ・マエストロ、ナナヲアカリ


f:id:team-hanagami:20170528214235j:image

 

音楽が金にならない時代らしい。

おれの周りでも、ちゃんとCDを買ったり借りたりして音楽を聴いてるやつはものすごく少ない。

誰もがYouTubeなんかでMVを観て、それで満足して終わってしまう。

そのことを批判するつもりはないが(実際おれもそうだし)、創る側からしたら困った話だとは思う。MV止まりだと困るから曲を動画サイトに上げないってするとそもそも知ってもらえる機会が激減するしショートverのMVしか上げないとコメント欄が荒れるし...

現行のアーティストたちは「売れる」音楽を模索し続け試行錯誤を繰り返さなければいけない。 

 

そのような時代が始まろうとしていたゼロ年代末期、「ポストYouTube時代のポップ・マエストロを自称し、売れる音楽のありかたに対し普遍的価値観を提示したバンドが相対性理論だ。

1stアルバム『シフォン主義』は邦楽シーンにおいて相当にエポックメイキングな作品だったし、(彼らの持つ音楽性の一部を特筆して考えても)Vo.やくしまるえつこのダウナーかつ「乙女」な歌唱とキャッチ―な音作りの融合は間違いなく発明だった。

YouTube時代を生き抜くには、圧倒的なインパクトとキャッチ―さが必要だと明確に示したのだ。

 

しかしながら、「ポストYouTube時代のポップ・マエストロ」が提示した音楽のありかたも極めて流動的な邦楽シーンの中で消化されすでにそれだけでは物足りないものになってしまった感は否めない。

邦楽リスナーはどこまでも貪欲で飽き性だ。

 

 

そんな中、相対性理論の強烈なフォロワーでありながらポストYouTube時代で着実に成功を収めているアーティストがいる。

 


ディスコミュ星人(Discommunication alien) / ナナヲアカリ

 

ナナヲアカリ。

相対性理論とは別ベクトルのあざとらしさを、彼女はかなり高いレベルで実現している。

4つ打ちリズム、耳に残る繰り返しのフレーズを取り入れたサビ、流行を捉えた毒々しい色使いのMVなど、明らかに最近の「売れ線」を意識した曲作り。

相対性理論的サウンドを昇華させた「くせになるファニーで毒っ気のある」歌唱。

そしてサブカル女子受けしそうな世界観!

こんなん売れないわけないやん!!というか売れろ

 


マンネリライフ(boring life) / ナナヲアカリ

 

Kawaii。 

ボカロやアニソン界隈まで引き込めそうな「萌え」の要素も惜しげなく採用している。ここまで属性をマシマシにしないと今の邦楽はやっていけないのか…

一見すれば所謂「歌い手」のような活動を行っている彼女は「バンドみたいなソロアーティスト」を目指しているらしい。

ニコニコ動画ユーザーのようなライトなリスナーと、邦楽ロックリスナーの双方を意識したような「堅い」曲作りの成果が、いまのナナヲアカリなのだ。

 


私の中の痛い子さん / ナナヲアカリ

 

邦楽ロックを超えてサブカルチャー全域にまでヴァリアブルな音楽性を示す力が、ナナヲアカリにも備わっているとおれは信じてやまない。

 

 

ネクラロイドのつくりかた

ネクラロイドのつくりかた

  • アーティスト: ナナヲアカリ,和田たけあき(くらげP),梨本うい,バルーン,Neru,はるまきごはん,ナユタン星人
  • 出版社/メーカー: ナナヲアカリ
  • 発売日: 2016/12/05
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る